2026/6/7
佐原観光で行きたいおすすめスポット|小江戸の町並み・食べ歩き・舟めぐり
千葉県香取市にある佐原は、小野川沿いに古い商家や町家が残る、水郷の町です。
川沿いを歩けば、格子戸の商家や蔵、昔ながらの店が次々と現れます。歴史ある建物を眺めたり、気になるものを食べ歩いたり、ときには舟から町を眺めたり。
有名な観光スポットだけを順番に巡るというより、町そのものを歩く時間が楽しいのが佐原観光の魅力です。
今回は、小野川沿いの歴史的な町並みを中心に、伊能忠敬ゆかりの場所や水郷らしい舟めぐり、少し足を延ばして訪れたい香取神宮、水郷佐原あやめパークなど、佐原周辺のおすすめ観光スポットを紹介します。
佐原で何をしようか迷っている人や、日帰りで町歩きとグルメを楽しみたい人は、おでかけの参考にしてみてください。
佐原観光の魅力は、江戸の面影が残る水郷の町並み
佐原が栄えた背景にあるのが、利根川を利用した水運です。
江戸時代には年貢米をはじめ、周辺地域のさまざまな物資が集まる河港の町として発展。醸造業なども盛んになり、「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり」とうたわれるほどの賑わいを見せました。
現在も小野川や香取街道沿いには、江戸時代から昭和初期にかけての商家や町家、土蔵、洋風建築などが残っています。
古い建物が保存されているだけではなく、その中で今も店が営業し、人々の暮らしが続いているのも佐原の町並みの魅力です。
歴史ある建築、川、柳、橋がまとまって残る風景を眺めながら歩けるため、千葉県内で昔ながらの町並みを楽しみたい人にもおすすめの観光地です。
佐原観光の定番。小野川沿いの町並みをのんびり歩く
佐原を訪れたら、まず歩きたいのが小野川沿いです。
川の両側に昔ながらの建物が並び、柳や石造りの護岸、いくつもの橋も一緒になって、佐原らしい景色をつくっています。
大きな観光施設を順番に回るというより、建物を眺めながら歩いて、気になった店に入ってみるくらいの楽しみ方がよく似合います。
写真を撮りながら町を散策したり、古い商家を利用した店で買い物をしたり、途中で甘いものを食べたり。目的を決めすぎず歩けるのも佐原観光の面白さです。
佐原散策で立ち寄りたい「樋橋(ジャージャー橋)」
小野川に架かる小さな橋のひとつが、樋橋(とよはし)です。
もともとは江戸時代前期につくられた農業用の大きな樋で、小野川を越えて対岸の水田へ水を送るために使われていました。
橋から水が「ジャージャー」と流れ落ちることから、ジャージャー橋の愛称で親しまれています。
現在の橋でも定期的に水が流れ落ち、その音は環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれています。
すぐそばには伊能忠敬旧宅もあるため、小野川沿いを観光するときにあわせて立ち寄りやすい場所です。

古い商家を眺めながら佐原を食べ歩き
歴史的な町並みというと少しかしこまった印象がありますが、佐原は気軽に散策しやすいのも魅力です。
小野川周辺には、古い町家を利用した店や飲食店、お土産店などが点在しています。
町並みを眺めながら歩き、途中で甘いものや軽食を買ってひと休み。観光と食べ歩きを一緒に楽しめるので、目的の店だけを目指すより、気になる店を探しながら歩いてみるのがおすすめです。

佐原観光で知っておきたい、伊能忠敬ゆかりの場所
佐原を歩いていると、何度も名前を目にする人物が伊能忠敬です。
全国を測量し、実測による日本地図の作製に大きな功績を残した伊能忠敬は、17歳で伊能家の当主となり、その後30年以上を佐原で過ごしました。
50歳で江戸へ移った後に暦学などを学び、55歳から全国の測量へと出発しています。
「日本地図をつくった人」という印象の強い伊能忠敬ですが、佐原を訪れると、全国測量へ出る前にこの町で商人として長い時間を過ごしていたことが見えてきます。
伊能忠敬旧宅
小野川沿いには、忠敬が17歳から49歳まで暮らした伊能忠敬旧宅が残っています。
醸造業などを営んでいた伊能家の店舗をはじめ、炊事場や書院、土蔵などが現存しています。
華やかな観光施設ではありませんが、全国を歩いて測量するより前の「佐原の商人だった伊能忠敬」を感じられる場所です。

すぐ向かいには伊能忠敬記念館もあるので、時間があればあわせて訪れてみるのがおすすめです。
町並みを眺めるだけでなく、佐原と伊能忠敬の関係を知ってから散策すると、古い建物や商家の見え方も少し変わってきます。
佐原の町中に残る伊能忠敬の像

佐原には伊能忠敬の像がいくつもあり、そのひとつが伊能忠敬記念館の裏手に立つ像です。
測量に向かう忠敬の姿を表した像で、すぐそばには測量器具「象限儀」をモチーフにしたオブジェも設置されています。
このほかにも佐原公園や佐原駅前などに忠敬の像があり、街を歩きながら探してみるのも楽しみ方のひとつです。
佐原ならではの観光体験。舟から小野川の町並みを眺める
歩いて佐原の町並みを楽しんだあとは、今度は舟から同じ町を眺めてみるのもおすすめです。
小野川では「小江戸さわら舟めぐり」が行われており、川沿いに連なる町家や柳を、水面に近い位置から眺められます。
歩いていると一軒一軒の建物に目が向きますが、舟に乗ると小野川と町並みが一体になった風景がよく分かります。
同じ場所でも、地上から歩いて見る景色と舟から眺める景色では少し印象が変わります。
古い町並みを見るだけではなく、水郷の町らしい体験をしてみたい人にぴったりです。

初夏の佐原観光なら「水郷佐原あやめパーク」へ
花の季節に佐原を訪れるなら、中心部から少し足を延ばして水郷佐原あやめパークへ。
約8ヘクタールの園内には水路や島、橋などが設けられ、佐原周辺に昔からある水郷の風景を感じられるようにつくられています。
特に大きな見どころとなるのが6月です。あやめ祭りの時期には、江戸・肥後・伊勢系など約400品種、150万本のハナショウブが園内を彩ります。
7〜8月には約300品種のハスも楽しめます。
歴史的な建物が並ぶ小野川沿いとはまた違った、のどかな水郷の景色を楽しめる観光スポットです。

佐原観光と一緒に行きたい「香取神宮」
佐原周辺まで来たら、少し足を延ばして香取神宮にも立ち寄りたいところです。
御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。古くから篤い崇敬を集め、中世以降は下総国の一宮として知られてきました。
木々に囲まれた参道を歩いて境内へ向かうと、小野川沿いの商家が並ぶ町中とは雰囲気が大きく変わります。
佐原の歴史的な町並みと香取神宮を一日の中で組み合わせれば、商人の町と古くから信仰を集めてきた神社という、この地域の異なる歴史に触れられます。

佐原観光で食べたいグルメ・買いたいお土産
佐原の町歩きと一緒に楽しみたいのが、長くこの地域で親しまれてきた店の味です。
ごま油、うなぎ、そばなど、佐原には歴史のある店や名物が点在しています。
観光スポットだけを巡るのではなく、ランチや食べ歩き、お土産探しまで予定に入れておくと、佐原散策をより楽しめます。
佐原のお土産に「油茂製油」のごま油・ラー油
お土産ならチェックしたいのが油茂製油(あぶもせいゆ)です。
佐原で390年余り続く食用油の製造元で、「玉絞め」と呼ばれる昔ながらの製法を用いたごま油やラー油をつくっています。
自宅用にはもちろん、佐原らしい少し渋めのお土産を探しているときにもぴったり。
歴史ある商家が残る町で、現在も昔ながらのものづくりが続いていることを感じられる店です。
佐原で食べたいうなぎ「うなぎ割烹 山田」
水郷・佐原のグルメとして外せないのが、うなぎです。
中でもうなぎ割烹 山田は、佐原で長く続く店として知られています。
町並みを散策したあと、しっかり昼食を取りたい日に候補にしたい一軒です。
歴史ある町を歩いたあとに、昔から親しまれてきた店でうなぎを味わう。観光と食事を一緒に楽しめるのも佐原ならではです。

佐原名物の真っ黒な「黒切りそば」小堀屋本店
見た目のインパクトなら、小堀屋本店の「黒切りそば」。
天明2年(1782年)創業の老舗そば店で、昆布を加工して麺に練り込んだ黒いそばが名物です。
初めて見ると驚くほど黒いですが、佐原を訪れたなら一度味わってみたい名物のひとつです。
歴史ある町並みの中で、昔から続く老舗の味を楽しめるのも佐原散策の面白さです。
佐原観光は日帰りでも楽しめる?
佐原は、日帰りの町歩きにも向いている観光地です。
小野川沿いには歴史的な町並みや伊能忠敬旧宅、飲食店、お土産店などが集まっているため、中心部を散策するだけでも佐原らしい雰囲気を楽しめます。
日帰りなら、佐原の町並みを歩き、伊能忠敬ゆかりの場所へ立ち寄り、昼食や食べ歩きを楽しんでから舟めぐりへ、という過ごし方もおすすめです。
さらに時間に余裕があれば、香取神宮や水郷佐原あやめパークを組み合わせると、町中とは違った景色まで楽しめます。
車なしでも佐原観光を楽しめる?
佐原の中心部を観光するなら、町を歩きながら楽しむことができます。
小野川沿いの町並みや樋橋、伊能忠敬旧宅などは、散策しながら巡るのに向いています。
古い建物や店が点在しているので、目的地から目的地へ一直線に移動するより、途中の町並みまで楽しみながら歩くのがおすすめです。
一方、香取神宮や水郷佐原あやめパークなど中心部から離れた観光スポットまで行く場合は、公共交通やタクシーなども含めて移動方法を考えておくと回りやすくなります。
初めての佐原観光ならどう回る?おすすめの町歩きコース
初めて佐原を訪れるなら、まずは小野川沿いの町並みを中心に歩くのがおすすめです。
佐原駅周辺から歴史的な町並みへ向かい、小野川沿いを散策。樋橋や伊能忠敬旧宅へ立ち寄りながら、気になる店で食べ歩きや昼食を楽しみます。
町を一通り歩いたあとに小江戸さわら舟めぐりへ乗れば、今まで歩いてきた風景を今度は川の上から眺められます。
そのあと時間に余裕があれば香取神宮へ。花の季節なら水郷佐原あやめパークを目的地に加えるのもいいでしょう。
観光スポットを詰め込みすぎず、町を歩く時間そのものを長めに取るのが佐原を楽しむポイントです。
佐原には何がある?初めてならこの観光スポットがおすすめ
「佐原には何があるの?」という人が最初に訪れたいのは、やはり小野川沿いの歴史的な町並みです。
江戸から昭和初期にかけての商家や町家を眺めながら歩き、樋橋や伊能忠敬旧宅などへ立ち寄れば、佐原らしい歴史と水郷の景色をまとめて楽しめます。
佐原ならではの体験をしたいなら舟めぐり、歴史に興味があれば伊能忠敬ゆかりの場所、季節の花を楽しみたいなら水郷佐原あやめパークがおすすめです。
さらに香取神宮まで足を延ばせば、一日のおでかけ先としても充実したプランを組めます。
古い町並み、歴史、舟、神社、花、うなぎやそばなどのグルメまで、歩いていくうちにいろいろな楽しみ方に出会えるのが佐原の魅力です。
歩いて、食べて、舟に乗って佐原観光を楽しもう
佐原は、ひとつの大きな観光名所を見るために訪れるというより、町を歩くこと自体を楽しみたい場所です。
小野川の流れを眺めながら古い商家の間を歩き、気になる店に寄り道する。伊能忠敬が暮らした家を見て、今度は舟から同じ町並みを眺めてみる。
途中でうなぎやそばを味わったり、昔ながらの店でお土産を探したりするのもいいでしょう。
季節によっては水郷佐原あやめパークまで足を延ばし、最後に香取神宮へ参拝するなど、過ごし方を自由に組み立てられるのも魅力です。
古い町並みを眺めながら、歩いて、食べて、ときには舟に乗る。いつものショッピングやレジャーとは少し違う休日を過ごしたいときに、佐原へ出かけてみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した佐原周辺の観光スポット
この記事で登場した佐原周辺のスポットをまとめました。佐原観光の行き先を決めるときや、日帰りのおでかけプランを考えるときに参考にしてみてください。