2026/9/3
柴又観光・街歩きガイド|帝釈天、山本亭、参道グルメを巡る
映画『男はつらいよ』の舞台として知られる柴又は、昔ながらの店が並ぶ帝釈天参道を中心に、東京の下町らしい風景が残る街。
柴又駅を降りると、駅前で迎えてくれるのは寅さんと妹・さくらの像。そこから帝釈天へ向かって歩けば、草だんごや煎餅、蕎麦、天ぷら、駄菓子など、気になる店が次々と現れます。
今回は、昭和レトロな駄菓子屋や帝釈天参道を歩き、やぶ忠でランチ。柴又帝釈天を参拝したあとは江戸川の土手へ少し寄り道し、庭園が美しい山本亭へ。最後は参道でお土産を探しながら駅へ戻る、柴又をのんびり歩いて楽しむ一日を紹介します。
柴又駅から、帝釈天参道へ
寅さんとさくらに迎えられて街歩きをスタート

京成金町線の柴又駅を出ると、すぐ目の前に立っているのが「フーテンの寅像」。少し離れた場所には、旅立つ兄を見送る妹・さくらの像も立っています。
駅前からすでに『男はつらいよ』の世界が始まっているのが柴又らしいところ。帝釈天まではそれほど距離がないので、途中の店をのぞきながらゆっくり歩いていきます。
駄菓子がぎっしり並ぶ「柴又ハイカラ横丁」

参道へ向かう途中で立ち寄りたいのが「柴又ハイカラ横丁」。
店内には昔懐かしい駄菓子やおもちゃが所狭しと並び、昭和の駄菓子屋に迷い込んだような空間が広がっています。子どもの頃に見覚えのあるお菓子を探したり、昔ながらのゲームを眺めたり、「これ昔あった」と棚を見ている時間まで楽しい場所です。
昔ながらの店が続く、帝釈天参道をぶらぶら

ハイカラ横丁を出て先へ進むと、柴又らしい景色が広がる帝釈天参道へ。
草だんごや煎餅、天ぷら、蕎麦、川魚料理などを扱う昔ながらの店が並び、木造の店舗や大きな看板が連なる景色にも風情があります。目的の店だけを目指すより、気になったものを見つけながら歩くのが楽しい通りです。
映画の面影も残る「門前 とらや」

参道で草だんごを食べるなら候補に入れたいのが「門前 とらや」。明治20年創業の老舗で、映画『男はつらいよ』の第1作から第4作までは、寅さんの実家として撮影に使われた店です。
現在の建物は建て替えられていますが、店内には撮影当時の階段が残っています。柴又名物の草だんごを味わいながら、『男はつらいよ』の面影を探すのもこの街ならではです。
甘味でひと休みするなら「船橋屋」

参道歩きの途中で少し座りたくなったら、「船橋屋 柴又帝釈天参道店」へ。くず餅やあんみつ、白玉などの甘味を楽しめます。
しっかり歩いたあとに甘味を食べながら休めるので、ランチとは別にひと息つきたいときにも立ち寄りやすい一軒です。
ランチは「やぶ忠」の品数たっぷり定食

柴又でお昼を食べるなら、特におすすめしたいのが帝釈天参道にある蕎麦屋「やぶ忠」。
「さくら定食」と「寅さん定食」がおすすめ
写真の手前はさくら定食。せいろ蕎麦に天ぷら、焼きおにぎり、味噌田楽、小鉢などが付いた品数たっぷりのセットです。天ぷらはサクッと軽く、焼きおにぎりは香ばしく、味噌田楽や小鉢まで一品一品がおいしい。いろいろな味を少しずつ楽しめるのも魅力です。
これだけ揃っていてかなりリーズナブルなのもうれしいところ。蕎麦だけで終わらず、天ぷらや焼きおにぎりまで楽しめるので、食べ終わるころにはしっかり満足感があります。
写真の奥は寅さん定食。こちらはさらに鴨焼きが付き、鴨肉と野菜を卓上で焼きながら味わえます。蕎麦と一緒に、少し贅沢に楽しみたいときはこちらもおすすめです。
焼きたての鴨まで加わると満足感はさらに高く、蕎麦、天ぷら、焼きおにぎり、小鉢と食べ進めても最後まで飽きません。品数が多いだけでなく、どれを食べてもおいしいからこそおすすめしたい、そんな定食です。
天丼派なら老舗の「大和家」も
参道には昔ながらの天丼で知られる「大和家」もあります。天ぷらや天丼を食べたいなら覚えておきたい一軒です。
柴又帝釈天から、江戸川の土手を歩いて山本亭へ

参道を最後まで歩くと、大きな二天門が見えてきます。その先にあるのが、柴又を代表する「柴又帝釈天」です。
正式には経栄山題経寺といい、映画『男はつらいよ』にもたびたび登場する、柴又の街とは切り離せない存在です。
彫刻ギャラリーと邃渓園まで見ていきたい
お参りを済ませたら、境内の奥まで見ていくのがおすすめ。帝釈堂の周囲には精緻な木彫が施され、「彫刻ギャラリー」では建物を囲む通路から細かな彫刻を間近で見ることができます。
さらにその先には日本庭園「邃渓園(すいけいえん)」もあり、参道の賑やかな雰囲気から一転して静かな時間を過ごせます。
江戸川の土手へ少し寄り道

帝釈天を出たあとは、そのまま山本亭へ向かう前に江戸川側へ少し寄り道するのもおすすめです。
土手に上がると、参道の細い道とは一気に景色が変わり、広い河川敷と空が目の前に広がります。昔ながらの門前町を歩いたあとに、開放感のある江戸川沿いをのんびり歩けるのも柴又の良さです。
土手の景色を楽しんだら、柴又公園側へ戻りながら山本亭へ向かいます。
庭園が美しい「山本亭」でひと休み

山本亭は、大正末期から昭和初期に増改築された建物。書院造を中心とした日本建築の中に、ステンドグラスや洋風の照明などが取り入れられています。
一番の見どころは、建物の前に広がる書院庭園。池や築山、その奥を覆う木々までが一つの景色になり、座敷からゆっくり眺めているだけでも落ち着きます。
館内では抹茶やコーヒーなどを楽しみながら休憩することもでき、たくさん歩いたあとのひと休みにちょうどいい場所です。
帰り道は、参道でおやつとお土産探し
山本亭から柴又駅へ戻るときは、行きに気になっていた店をもう一度のぞきながら参道を歩いてみます。
お土産には「高木屋老舗」の草だんご

参道では別のお店の草だんごを食べ歩きで楽しんだので、「高木屋老舗」ではお土産用にひとつ購入。
よもぎの風味を感じる草だんごに、たっぷりのあんこを合わせて味わう柴又の定番です。持ち帰って家でゆっくり食べられるので、柴又らしい王道のお土産を選びたい人にもおすすめです。
甘いものからご飯のお供まで揃う「い志い」
帰り道にもう一軒立ち寄りたいのが「い志い」。久寿もちや寅゛焼き、米を使った生地の米米ロールなどの甘味だけでなく、漬物やご飯のお供まで並ぶ少し珍しいお店です。
なかでも甘くないお土産としておすすめしたいのが、「柴又 ごまラー油きくらげ」。ごまラー油とニンニクを効かせたピリ辛味で、細切りのきくらげのコリコリした食感も楽しめます。
白いご飯との相性がよく、自宅用のお土産にもぴったり。高木屋老舗では草だんご、い志いではご飯のお供と、違うタイプの柴又土産を選ぶのもおすすめです。
寄り道しながら歩くのが楽しい、柴又の一日
柴又は、大きな観光施設を次々と巡るというより、ひとつの街をゆっくり歩くのが似合う場所。
駄菓子屋をのぞいて、昔ながらの参道を歩き、やぶ忠で品数たっぷりのランチ。帝釈天にお参りしたあとは江戸川の土手へ寄り道し、静かな山本亭で庭を眺める。帰り道には草だんごやお土産を探しながら駅へ戻ります。
それぞれが歩いて回れる範囲にまとまっていて、予定を詰め込みすぎず、気になった場所へふらっと寄れるのが柴又の魅力です。
いつもの休日とは少し違う場所をのんびり歩きたい。そんな日に、東京の下町・柴又で街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した柴又周辺の観光スポット
この記事で登場した柴又周辺のスポットをまとめました。おでかけプランを考えるときに参考にしてみてください。